• "太白区"(/)
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  1. 仙台市議会 1996-01-30
    東西交通軸促進調査特別委員会 本文 1996-01-30


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                 ※会議の概要 2: ◯委員長  ただいまから東西交通軸促進調査特別委員会を開会いたします。  本日は、大槻正俊委員から欠席の届け出がありましたので、御報告いたします。  また、本日は当局から企画局長都市整備局長建設局長ほか、関係職員の方々に御出席いただいております。  それでは、協議に入ります。前回の委員会におきまして、大泉委員から地下鉄南北線事業実績資料要求がありましたので、本日はこの資料説明を受けた上で、東西交通軸の促進について協議いたしたいと思います。  それでは、交通局から説明願います。 3: ◯交通局次長  交通局から地下鉄南北線事業実績について御説明いたします。建設キロにつきましては15.44キロでございますが、建設費につきましては免許申請時と実績でほぼ近い数字になっておりますけれども、次の需要欄にいきますと、輸送人員営業キロ当たりの需要におきましては、開業時と実績とでは約半分くらいの差があるという状況にあります。次に輸送人員の推移についてですが、62年の免許申請時と実績、2年ごとに実績値を出しております。平成7年度については決算見込みということで確定した数字ではございませんけれども、表のとおりの数字となっております。また、収支につきましても当時と現段階で予測している数字では大分開きが出ているという状況です。 4: ◯委員長  ただいまの資料説明について質問等はありませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 5: ◯委員長  それでは、東西交通軸あり方について、これまでの経過なり他都市の視察等を踏まえて皆様方から御意見などがありましたら、お願いいたします。         〔大泉鉄之助委員議事進行」と呼び発言を求む〕 6: ◯大泉鉄之助委員  委員長さんね、きょうどんなふうな段取りで進めていくか、委員長の見解をちょっと示していただけませんか。と言いますのは何カ月前でしたか、この資料は私が参考にしたいので要求をいたしたわけであります。そして来るか来るかと待っておりましてもなかなか来ないんで、昨日になってこの資料がまだ届いてないんだけどと原局に問い合わせしましたら、いや既に去年のうちに都市整備局に届けてあるということで、私はそこで唖然としたわけですよ。その上できょうこうしてお配りをいただいた。これは皆さんに配っていただいてもいい資料ですから、配っていただいて参考にしていただいて結構でありますけれども、きのう会派に届けておいていただいて、これが届いているということはだれも知らないわけで、きょうこうして説明があって、これについて質問ないかと言われても、急ですから質問もできないでしょ。そして次は、視察なども踏まえて意見を述べてくれと言われて、意見を述べろと言うなら意見も述べますけれども、きょうこの委員会をどんなふうな段取りで進めていくのか少し全体を示していただいて、その中でこの場では意見を言ってくれとか、この場では当局に対して何か問い合わせがあるなら問い合わしてくれとかという、そういう整理の仕方できょうの委員会を進めていただけませんでしょうか。ポッポッと出てくるんで、ちょっと目まいを起こしておりますので、どうぞひとつよろしくお願いします。 7: ◯委員長  この間の委員会におきまして、大泉委員から地下鉄南北線事業実績の資料の提出をお願いしたいということで、委員長、副委員長と当局と打ち合わせをしまして、資料提出を求めてまいったわけでありますが、今委員から言われたように配付の問題で配付の時間が短かったということで、私なりに委員会開催直前になりまして出したことについて申しわけなく思っております。今回の委員会進め方につきましては、委員長と副委員長打ち合わせの中で、まず大泉委員から前回の会議の中で要求された資料に基づいて、その後それに関連して東西交通軸あり方について皆さんの御意見を伺いながら、会議を進めていこうという考えでいるわけであります。それで、先ほどお諮りしたように、この資料について質問がなかったもんですから、これはこれとして受けとめて次の議題に入るために今までの会議の中で論議されましたことなり、他都市の状況も踏まえながら具体的に皆さんからいろいろと御意見をいただきながら会議を進めていきたいという考えに立って進めているわけでありますので、御協力方をお願いしたいと思います。 8: ◯秋山幸男委員  委員長の言われる趣旨はわかりました。私は太白区に住んでおりますけれども、東西線については南西ルートということで大変長期にわたる住民運動をやっているわけであります。いろんな議員も顧問として推進したわけでありますが、いろんな東北大学の問題があるわけでありまして大変厳しいと、そして平成8年度、新年度を迎えるわけでありますけれども、そういう状況の中で当局の取り組み、考え方をちょっとお聞きしたいんですが、先ほどの委員長の趣旨と違うんですけれども、ちょっとお伺いしたいんですがよろしいでしょうか。 9: ◯委員長  今秋山委員からお話がありましたこの東西交通軸の取り組み方について、当局の考えをお伺いしたいということでありますので……。        〔大泉鉄之助委員「質問の場じゃないよ。」と呼ぶ〕 10: ◯秋山幸男委員  大泉委員からのそういう御指摘でありますが、委員長の言われた趣旨とは違うんだけども、聞かせていただけないかと、こういうふうに聞いているわけです。 11: ◯委員長  一応整理しますけど、先ほど資料について説明があったわけです。これに対して当局に質問ありましたらということだったんですが、その時点で質問が皆さんからなかったんで、これは終了したというふうな観点に立ちまして、次の課題について私なりに大泉委員から言われた進め方についてお話を申し上げた次第であります。それで秋山委員からお話があったように委員長の考えと幾らか違うというような話もありましたんですが、この委員会進め方につきましては、東西軸をどう促進するかということで去年の6月の委員会が構成されてから数回にわたって論議を展開し、審議をして対応してまいったわけでありますが、今までの経過なり、あるいは他都市の視察を踏まえていろいろと皆さん東西交通軸の促進について、御意見をいただきたいということでお諮りしているわけであります。そんな中で秋山委員から出されました考えは私とこの進め方について同じくすると思いますので、その辺皆さんに御了解いただきまして、今の秋山委員の質問に対して当局のこの東西軸の考え方について現在の取り組み方を答えていただきたいと思います。         〔福島一恵委員議事進行」と呼び発言を求む〕 12: ◯福島一恵委員  委員の意見を求められたんですが、私としては前回11月から大分時間もたってますし、その間いろいろ状況も動いております。委員の皆さんとしても当局の方に御質問をして、さらに確認してから自分の意見を言いたいと思います。秋山委員も同じような趣旨なのかなと思いますけども、先に意見を求めることよりも当局がせっかく出ていらっしゃってますので、当局への確認ですとか質問の方を先に議事を組みかえていただければ、なお私自身も発言しやすいんですけども、御検討いただけませんでしょうか。
    13: ◯佐藤正昭委員  この東西交通軸特別委員会は委員の中で意見交換をしてよりよいものにしていこうという趣旨の中で今委員長の御判断だったと思います。まず、それでやってそこは終わったわけでありまして、その次にやはり福島委員も言ったように何カ月かたっておりますから、我々も聞きたいことがありますので当局にお伺いした後に、また皆さん意見交換をする場をつくっていただければいいかと思いますので、よろしくお願いいたします。 14: ◯委員長  それでは、福島委員なり佐藤委員から出ましたことを踏まえながら、当局に対してこの東西交通軸を現在どのように進めているかをまず皆さんから質問を受けまして進めていくと。その中で今秋山委員から出ました質問に当局からお答えを願いたいと思います。 15: ◯都市整備局長  秋山委員の御質問にお答えいたします。南西ルートにつきましては、昭和60年、61年に建設省の補助をいただきまして、モノレール等基本調査をしたわけでございます。そこが出発点でございまして、それと並行いたしまして昭和五十四、五年から仙石線の地下化に伴います西側ルートあり方ということで関係者いろいろ申し合わせまして、とりあえず宮城町、あるいは西部方向開発動向を見ながらも当面は西公園まで仙石線を延長することによって──これは東西線と呼んでおりましたけれども、これを延ばそうという動きが昭和五十四、五年からありまして、調査の準備等に入ってきておりました。しかし西公園までの1.1キロ区間をどういうふうにしても事業化は難しいという判断に立ちまして、方針の変更をさせていただいたわけであります。その際にあわせて東西交通軸といいますか、軌道系鉄道による骨格づくりは仙台市の都市づくりにおいて不可欠だという認識からその南西ルートを逆に青葉通の地下を通しまして仙台駅まで持ってくると、さらには東方向の動向を考えますと将来的に東方向も必要になるだろうということから、この東西を一貫したシステムで構築いたします東西交通軸といいますか、こういうものの可能性を検討いたしましょうということで検討してきたわけでございます。その時点でいわゆる南西線というものは東西交通軸の中に包含されたという認識でございます。現在は仙台駅から八木山南方向へのあらゆる角度からの検討をいたしました結果、どうも周辺の開発が限定されているという要素もあって将来の需要の伸びが大きく期待できないということもありまして、このままでは免許申請に耐えられる収支結果が見込めないと。累積赤字の解消のため19年から33年というような御報告を申し上げてまいりましたけれども。それではあきらめるのかということでございますが、東西交通軸の必要性は確たるものとして残っておりますので、私どもは何とか東の方向も包含いたしまして、一体的に整備して収支見通しが得られるかどうかという検討をしましょうということで平成7年度の調査方針を立てまして、現在その作業をしておるという状況でございます。そういう意味で秋山委員御心配の南西線についてでございますけれども、私どもは東側も包含した中でこの南西線あり方を検討すべきというふうに考えまして現在作業を取りまとめておるという状況でございますのでよろしくお願いしたいと思います。 16: ◯秋山幸男委員  南西線東西線の一体化で検討してるということですが、見通しがつくということなんでしょうか。 17: ◯都市整備局長  まだ検討結果が整理されて出てきておりませんので、確たることは申し上げられませんが、過去に東部方向の非常に粗い検討をしたことがございましたけども、その際には人口の密度、あるいは事業所の密度、あるいは東方向開発余地、こういうことを考えますとかなり可能性があるのではないかという感触を過去につかんだこともありますので、一体化することによっての収支の好転にはかなり期待をかけておるんでございますけども、いかんせんまだコンピューターの中でぐるぐる回っておりますので、もう少し時間をいただきたいと思います。 18: ◯秋山幸男委員  南西線の将来の周辺の開発ですね、この見通しはどうなんでしょうか、かなり長期にわたる状況でしょうか。南西線を将来推進するには周辺の見通しはどうなんでしょうか。 19: ◯都市整備局長  昭和60年当時と沿線の状況が著しく変わっておるわけではございませんし、将来ここに大きな開発が見込めるようなものといたしましては、西側の生出地区の田んぼの区画整理、あるいはひより台と南八木山団地の間の空地がございますが、あそこは地形上かなり谷間になっておりますので難しいと思ったりしております。そういう意味でこれからの土地利用が大幅に転換される何か出来事がない限り大幅に需要が伸びるということはないんではないかと読んでおるわけでございます。また、昨今話題になっておりますゴルフ場跡への東北大の移転等も一応視野には入れておりますけども、まだ仮定の段階でございますのでその収支見込みにはカウントしておりません。けれども土地利用いかんによって若干の需要の期待はあるのかなと思っております。 20: ◯大泉鉄之助委員  ちょっと整理をさせていただきたいと思うんですが、今年度平成7年4月が始まる前の段階、いわゆる昨年度の一年間のずっと当局における東西交通軸の検討の中で、南西ルートだけではなかなか免許にこぎつけるのは難しいんじゃないかという見通しから、平成7年いわゆる今年度もう少し大きなスパンで東の方も視野に入れた形であるならば、今後のまちづくりを考えても一定の事業化という方向に進められるんではないかと、そういう中でやれるところからやっていくということで進むんじゃないかと。こんなようなことで新年度の、前年度と違う新年度の検討という時期に入ったと。私は昨年度、平成7年の3月までの時期と平成7年の4月以降とはここで何かある意味での太い線が引かれた形での一線を画しての新たなる展開の時代に入ったと、こういうふうに私は受けとめているんでありますが、その私の受けとめ方は何回か念を押してきたつもりでありますが、改めてそのことを確認をしておきたいということと、いよいよこうして今年度も余すところ2カ月となりました。来月になりますと新年度の施策、そしてそれに裏打ちされる予算の審議に我々議会は入っていくわけでありますが、ここでこの年度の検討がどういうことであったかということを聞かせていただかないと来年度以降の見通し、展望が見えてこない。議会として我々が当局に論議を挑んでいくという中で足らざるものが生まれてくるということになりますので、ここで改めて一線を画したと私が受けとめているというふうなことを、そのとおりであるとおっしゃるならば、この7年度今日まで丸10カ月間どういう新たなる展開の中での検討が進んできたか、ここで総括していただけませんか。そこを伺った上で幾つか聞かせていただきたいと思いますが、これは都市整備局ですか、企画ですか、いずれにしましても今年度今日までの10カ月のスパンを変えた形での検討をおっしゃっていただけませんか。 21: ◯都市整備局長  前年度と違って7年度は一線を画したということを確認したいということですが、私ども前回も申し上げましたけども、6年度調査結果の概要を報告いたしますとともに7年度におきましては東も視野に入れて、西と東を一体化しながら何とか東西交通軸の実現の可能性を探ろうということで作業をしてきてます。これまで仙台駅から八木山南周辺ということでかなり調査が進められてきておったわけでございますが、東側については先ほど申し上げましたように過去にざっとにらんだという程度でございますので、7年度におきましては東の方のルートの検討、あるいはそれに伴います建設費、あるいは周辺の開発動向の調査、あるいは将来の展望、こういうものを総点検して、例えばこの辺ぐらいまでであれば何とか見込みは立つのかなというものをつかもうという作業をしておる次第でございます。 22: ◯大泉鉄之助委員  この新年度、10カ月でありますけれども、この10カ月は言うなれば新たな視点に立って区間とかルートとかの見直しなども含めて東西一貫した検討を行ってきた、その結果についてはまだ調査中であるので示す段階ではないということでありましょうか。 23: ◯都市整備局長  そのとおりであります。 24: ◯大泉鉄之助委員  来年度以降の論議をしていくために、その辺のことについて我々議会側にその検討結果が示されるのはいつごろになると見込んでおられますか。 25: ◯都市整備局長  先ほど言いましたように、東部地区につきましては調査がこれからでございまして、いろいろ苦労している部分がございますが、大泉委員おっしゃるとおり来年の調査に向けまして7年度の結果がどうなのかということが一番大切でございますので、私ども残すところ時間がありませんけども、大車輪で整理しまして第1回定例会施政方針演説の中にもぜひその可能性について盛り込んでいただきたいということで三役とも調整しておりますし、3月議会の来年度予算の特別委員会等で当然御議論になると思いますので、そういう中でお示しできるように最大の努力をしたいと思ってます。 26: ◯大泉鉄之助委員  きょうあたり幾らかその片鱗でもお示しいただけるんであれば、11月でしたか私が要求いたしました資料との関連において、少しく将来の経営のあり方、またその展望などについてちょっと議論なり意見を申し上げさせていただこうと思ったんですが、そういう時点にならないとその検討の結果が示されないとするならば、その論議はそのときに先送りしたいと思います。  もう一つだけ伺わせていただきたいんですが、私は東北大学がとっても色よい御返書を下さったということで大変喜んでおりまして、あの時点において私は少しく乱暴な論議ではあるけれども、新しい都市計画道路の事業が遅々として進まない今日、それは地価の低迷などもありますし、資金の問題もあるでしょうし、あるいは道路事業地域経済に及ぼす相乗効果が非常に鈍化しているといういろんな要件があって進んでいないときであるから、であるならば新年度の都市計画道路の事業の総力をこの東北大学に集中して、向こうがいいと言ってるときに一気かせいにやっちゃったらどうだということをこの委員会その他で申し上げてきた経緯がありますが、この委員会においても色よい返事をもらったんで実務者同士の協議に入るとか、入りたいとか、あるいは入ったとかというニュアンスのお話を伺ったと思うんですが、あれから既に2カ月余り、相当この詰めは進んだと思うんですが、特に学長さんが乗り気であるうちにさっとやってしまわないとね、またどういう人が学長になったり、どういう教授会が形成されたりと、本当に先行き心配でありますので、一気かせいに恐らくおやりになっていると思うんですが、その辺公にしちゃいけないですね。まだ公にできない部分が当然あると思うんです。感情を逆なでにすることもありますから、そういうこともあると思うんですが、その辺の進め方はここで私どもに聞かせてもらえるものがあればひとつお聞かせをいただきたいと思います。この事業には私は大いに期待をいたしておりまして、西澤先生が現職である間に一気かせいにやっていただきたいと思ってるもんでありますから、お聞かせを願いたいと思うんでありますが、局長どうでしょうか。 27: ◯建設局長  確かに今年初めに西澤学長から回答をいただきまして、さらに前回に基礎調査を年度内にしたいということをこの場でもたしかお話し申し上げたと思いますけど、この件につきましても1月17日付で大学からお許しをちょうだいしたもんですから、将来の構造等に合わせた位置を決めまして年度内に3カ所くらいのボーリングを実施すべく委託を既にしておりまして、御了解いただきましたので早速現場に入りまして2月中くらいにはすべて基礎調査を──当面の箇所でございますけど完了するような見込みには現在なってございます。  また、先ほどの実務者との話し合いの件でございますけど、ようやく向こうのメンバーも固まりまして第1回の話し合いが、実は昨日行われまして、お互いのスムーズな意見の交換という報告を受けております。今後これに期待しながら、この道路の問題については進展を、ぜひとも実りあるものにしていきたいと考えてございまして、局一丸となって進めたいと考えております。 28: ◯礒村豊和委員  質問をする場でないというこの委員会でありますが、あえて確認をさせていただきたいと思います。昨年の11月7日が前回の委員会でありますが、そこで南西線事業化した場合のシミュレーション、前に出された数字にさらに検討を加えられまして資料としてちょうだいしたわけであります。その資料の中で基本ケースでいろいろはじかれたと思いますが、なかなか事業化できない大きな理由として需要の問題がどうしても数字としてとらえることが不可能であるということが一つの理由なのかと理解しているわけであります。前の資料で言いますと、ひどいのになりますと単年度黒字化で40年以上かかって予想でき得ないんだと、需要が7割の場合は累計黒字化年と単年度黒字化年が予想立たないという資料をちょうだいしているわけであります。先ほど来、これから東部地帯も包含した調査をして事業計画を立ててみないと南西線見通しもつかないんですと私は受けとっているんであります。先ほど来需要予測をされております生出の区画整理の話などもございました。定住人口の増加が、そういう意味では見込めないがゆえに乗車需要がどうしても採算ベースに乗るには厳しいということでの説明だと今までは受け取っております。前もお話ししたんでありますが、例えば仙台の観光ルートとして需要予測の中に──この間の資料には全く入っておりませんが、例えば青葉城に年間どのくらい来ているのか、それに対して軌道系新交通システムをつくった場合どのくらいの需要を見込めるのか、これは例えば建設省なり運輸省に対して需要予測の中でカウントできない数字なのかどうか、この辺も全然明らかにされておりません。そこで事業開始するためのネックになっている部分をここで確認しておきたいんでありますが、例えば国に免許申請などでいろいろ協議をする際、この需要予測が大きなネックになってできないのか、ここをまず確認しておきたいと思います。教えてください。 29: ◯次長計画部長  委員御指摘のように、需要がポイントでございまして、今御指摘の観光的な需要については、例えば免許申請の時点で需要の議論がなされたときにはプラスアルファの要素としてはアピールという形で申し上げることはできますけど、問題はやはり人口フレームでございまして、居住人口あるいは従業人口、こういった定着した数字を用いて需要を推計するという形になっております。今御指摘のような観光等の需要は当然あるんでございますが、プラスアルファとして見るという形になろうかと思います。 30: ◯礒村豊和委員  実は危惧することがございます。確かに収支のバランスがとれないとなりますと、つくりましても我々仙台市民の一人一人の負担になってしまうわけであります。ただ東側を見据えながら調査して、包含しながら採算面でも調査をしていきたいという話でありますが、現実問題として例えば東側から来る方々で果たして仙台駅から西側へ行く方はどのくらいあるかということです。私はほんの数%なのかなと。そうしますと単独で考えた場合、南西線の8.3キロの採算というのはいつまでたっても数字は埋まらない結果になってくるのかなと。そこで先ほど申し上げたんですが、人口フレームが基礎になる、いわゆる定住人口だということになりますと、南西線一つ事業化するにしましてもかなり厳しいのかなと言わざるを得ない感じがいたします。全体的に東側の需要を総括的に包含した形でありましても、この建設事業費も当然かかるわけであります。先ほど地下鉄南北線事業実績の一番下に平成4年の3月の運賃改定で収支の予測を立ててるんです。ところが平成4年からもう3年経過しておりますので、例えば単年度黒字化年事業免許所得時は平成14年だったんですが平成4年の運賃値上げのときの予測として平成17年、3年延びてしまいました。それから累計黒字化年免許申請時は平成21年、これが何と8年後ろに下がったんです、29年です。これはあくまでも平成4年の運賃改定時の予測です。ちょっとお伺いしたいんですが、昨年、7年実績あるわけですね、これとの差はどのぐらい生じてるんでしょうか。実は南北線もしかりですが、東西線を仮に事業を進める上でこの数字が大変大きなウエートを占めてくるような気がしてなりません。需要予測で単年度の黒字がどこでなるかというのが、建設省にしても運輸省にしてもこの辺がある程度見定められませんと、免許での協議も難しいのかなと感じておりますので、もしわかってれば、今出てなければそれで結構です。私もきのう会派に資料ちょうだいしたもんですから、今見て突然の質問なので。資金確保についてもそうなんですが、大分後退しちゃってるんです、平成4年の段階で。当然です。需要予測が全く、当初開業時は半分くらいだったわけですから。それが幾らかずつ伸びてきておるわけですので。交通局さんは全然つかまえてませんか。 31: ◯交通局次長  まことに申しわけないんですが、今資料持ってませんので、お答えできませんので御了解いただきたいと思います。 32: ◯礒村豊和委員  これから意見だけ述べさせていただきますけれども、前回のシミュレーション、いろいろな計算手法があってこれはリニアで試算をされているわけですが、これでまいりましても需要見込み7割、8割、9割というケースを出しております。極端なのは需要見込みが7割の場合は累計黒字化年が予想立たないと、40年以上と、それで最大赤字が1,828億です。これは事業費が約1,400億です。7割ですと事業費以上の赤字が出てしまうんです。ただ交通局さんの資料によりますとパーソントリップでやった昭和62年開業の南北線は半分なんです。7割いっておりません。この辺を考えますと大変厳しいのかなと。そこでくどいようですけども、もう少し工夫を凝らしていただきたい。そして私は早く道路をつくってほしいんです。大黒局長さん、東北大と打ち合わせに入られた、去年の9月27日に総長さんの名前で協力しますよという文書をちょうだいした以降、先ほどのお話のとおり話し合いを進めているようであります。今までは、大学の態度がはっきりしないのでこの事業は進まないということで、ここ3年前まできたはずであります。昨年あたりからこれが大分変わってまいりました。ただ、私が心配するのは、よほど新しい交通システムでも開発されて、建設事業費がかなりダウンされませんと、なかなか軌道系の問題は解決しないのかなと、こんな思いをいたしております。御当局にはさらにこの事業費をいかにすれば低減できるか御検討いただくように意見だけ述べさせていただきます。 33: ◯鈴木繁雄委員  非常に大変な問題だと思うんですが、東を包含しての南西線あり方も含めて現在作業を進めているという、今年度の御当局の作業ということで調査をされておると思うんですが、ここでお聞きしたいのは、それでは東西線というのは南西線があって東部があるという話ではないわけでありますから、何でもかんでも南西線がなけりゃという話でもないと思うんです。どちらが先になるか後になるかは別として、トータルで東西の交通軸が必要だということであろうかと私は理解しているわけです。そうしますと東部の方向というのはきょうのお話から受けとめますと、東の方には南西線免許申請に要する需要予測に満たない部分、それから将来における収支のバランスに満たない部分をカバーするだけの力が十分あるのかということが私はお聞きしたいところなんです。もし、東部に南西線に不足している部分をカバーするだけの交通体系にとっての有力な資源があれば、東部から積極的に始めるのは当然のことではなかろうかと私は思うんです。そしてそれから南西線に持っていくというのが当たり前だと思うんです。今回東の方向を包含して南西線のということで、そして特に先ほどお話ありましたが、新年度の施政方針の中にもあらわすような形でのというお話がございました。そうしますと期待して私は受けとめると思うんです。しかしこれが本当にこうであればよろしいんですが、現在の鉄軌道系の建設費の問題、今の国における交通整備のさまざまな財政措置の問題、そういうものを考えますに鉄軌道はかなり都市計画にとってリスクであることは私は論をまたないところだと思うんです。そうしますと、施政方針の中に今お話ししたようなことが出ることになりますと、私は市民に対して大きな期待を持たせることになると思うんです。この期待が実現に向けての期待で、着実なる一歩であればよろしいと思いますが、現在まで既に調査費を8億円もつぎ込んですら今の状況であるということから見れば、いたずらに期待を織り込んでの調査活動なり、またそういうことでの踏み込みというのは、非常に慎重にかつこのようなことは都市のあり方としてぜひとも東西交通軸は必要なんだという上での発言になりますから、これは慎重に、また厳しいこともマイナス面もはっきりと市民に御提示をいただきたいということをお願いしたいと思いますし、私が今述べましたようなことについての御当局の御見解、御見識をお伺いしたいと思います。 34: ◯都市整備局長  私の説明で徹底しないところがあったと思いますが、施政方針に盛り込んでいただくように今協議をしておりまして、それは我々もそれなりに確度を持った回答を上の方に出していかなければなりませんから、まだその調整の途中だということを申し上げておるわけでございます。8年度の調査を何をやるのかという御議論の中で7年度の結果はどうなんだというのを3月の定例会でお示ししなければならないために現在急いでいるという趣旨の発言でございました。  東側に本当にそういう力があるのかというお尋ねでございますが、シミュレーション、あるいは事業免許時における審査の中では将来の発展性が一つの大きなポイントになります。いつまでたっても需要がふえないという状況ではなくて、5年、10年たっていくとこういうふうに大発展しますよというストーリーがないとなかなか先行き暗い中でのOKが出ないと。南西線の沿線開発は緑の保存とか地形の問題がありまして制約されておりますが、それに比べますと東は将来仙台港まで伸ばそうという遠大な構想の中での東部でございますから、そういうストーリーが描きやすいという面はあろうかと思います。現在いろいろ中間でチェックしておりますけれども、鈴木委員御指摘のように軽々に扱える代物ではありませんので、コンピューターでも間違うときがありますから、間違いないのかとチェックもしながら慎重に検討しておりますので、今しばらくお時間をお借りしたいということでございます。 35: ◯木村勝好委員  確認させていただきたいんですが、先ほど大泉委員、鈴木委員からもお話がございました7年度で東側の問題を調査されていると。それはできるだけ早くまとめて、できれば3月議会にも報告をしたいと。また市長の施政方針の中にも何らかの形でそういった状況を反映させたいということだと思うんですが、2月の半ば過ぎから3月議会が始まると当然一番最初に施政方針ということになりますと、正味半月ぐらいしかないということになります。私が1点確認させていただきたいのは、ともかく南西ルートに関しては、数年かけて一応ルート、駅、需要予測、かなりの部分まで詰めてきているわけですけれども、東側につきましては本格的にやったのは7年度になってからということですが、どの程度のレベルまでのものがまとめられるのか、つまりルートをある程度決めて、駅まで決めて、需要予測まで出すというところまでまとめられるのか。どの程度まとめておられるんですか。 36: ◯新線対策室長  どの程度までまとめられるのかという御質問ですけれども、当然南西ルートにつきましては過去の蓄積もかなりございます。駅の位置等につきましても、かなりの利便性を考慮する、あるいは将来どのような位置が適当かということもかなり考慮しながら検討を進めてきた経緯がございますけれども、東の方につきましては収支を計算するという前提で、仮の位置決めなりルートについても数案検討しながらやっておりまして、当然今までの南西ルートほどの詳しいものではないですけれども、ある程度その建設費等を出すためのものについては、精度といいますか確度といいますかを持ったものを出していきたいというふうに考えております。 37: ◯木村勝好委員  今、大変重要な答弁をされたんじゃないかなと私は思っているんですが、そうしますと出てくるものというのは、まあ大ざっぱなものではあっても、こういうルートをたどってこういう手法で建設をしてここら辺に駅をつくると、ケース1については建設費幾らで需要幾らぐらい、ケース2が、3が、どこまであるのかわかりませんが、二、三の案を出して、こうなればこうなりますよというところまで出るよと。それは3月の議会で審議してもらえるようなその時期まで出せるよと、こういうことでいいんですか。 38: ◯新線対策室長  7年度の調査は7年度いっぱいかけてやるというつもりでおります。ただ3月議会にある程度報告しなければならないということであれば、どの程度出せるか、お約束できるかどうかわかりませんが、今ある程度のものの一部、そういったものを何とかまとめていきたいと考えております。 39: ◯次長計画部長  説明が舌足らずでございましたので補足いたしますけれども、現在の需要と申しますか、現在考えられる人口フレームなりそういうものを用いた数字につきましてはある程度まとまりますので、そういった部分である仮定をもって数字をはじいたらこうなりましたというところまでは明らかにしていくことはできると思います。ただ、さらに先ほど来から委員の方々のお話にもございますように、実際の免許申請のときには予測よりも数字が落ちた場合にどうするのかという問題がつきまとってまいりますので、さらに需要を上げるようなことについて調査を進めていかなければならないわけですけれども、その部分についてはまだこれからということでございまして、現在考えられるある一定の想定のもとに数字をはじいたというところまでは、東の方もかなり調査を深めてまいったということでございます。 40: ◯木村勝好委員  現在ある状況の中で数字をはじくことは何通りかで可能ではないかというお話でした。再度確認をさせていただきたいのは、現在あるといっても、今まで私どもが受けとめているのは、東側については仙台駅を経由して若林区役所の周辺を通って卸商まで行くのだと、こういう話で聞いております。しかし、それがどういうルートを通って、それからどこに駅をつくってということによって、当然需要の予測は大きく変わると思うんですね。つまり、余り人のいないところを行ってしまえば、建設費は安いかもしれないけど人は乗らないし、逆に人の多いところを通すことによってすごい建設費がかかる、こういう当然いろんなケースが考えられるわけですが、先ほどから私が聞いてるのは、南西と同じように、つまりルートとか駅とかもそれとセットにしながら、こういうふうな予測ですというところまで出せるんですかと、それをお尋ねしているわけです。 41: ◯次長計画部長  精密な数字については今しばらく、まだ時間を要しますけれども、ある程度の見きわめに必要な数字は出てくるということでございます。 42: ◯木村勝好委員  ぜひ、それをいただいた上で議論をしていかなくちゃないんだろうと思うんですが、先ほどの局長のお話ですと、それが出てくるのは3月議会に間に合うようにというお話でした。しかし、議会が始まる一番最初に、市長は施政方針の中でこの問題についてお触れになるというお話でした。それに資するようなものにしていきたいということですけれども、細かいことを聞くようですが、市長が施政方針で──どういう方針を出されるかわかりませんよ──つまり、可能性あるからやるんだと、仮におっしゃるとすれば、可能性があるからやるんだということを市長がおっしゃる段階では、今のようなことはある程度でき上がっていてそれを踏まえて市長が言うと、こういうことなんでしょうか。それとも、それには間に合わないけど3月に終わる議会までの間の中には出ますということなのか、それはどうなんですか。 43: ◯都市整備局長  申し上げてますように、施政方針の原案づくりに間に合わせるためには、現状でお話ししておかなければなりませんので、多分まとめといたしましては東西一体での検討をしてきましたけれども、さらにそういうスタンスで調査を深めたいというような、そういう幅のある話でないのかなとは思いますけれども、私ども今そういう意味で、なるべく見きわめというお話をずっとしてきておりますので、それにふさわしいような御説明ができるようにしたいと考えております。 44: ◯木村勝好委員  最後に意見だけ申し上げさせていただきたいと思うんです。施政方針で市政の重要政策について市長が物を言うその言い方というのは、非常に私は大事だと思うんです。これは適当な例かどうかわかりませんけれども、市立大学の問題につきまして、21世紀初頭の開学を目指すということを、ほんの数年前、2年か3年前の施政方針でおっしゃいました。しかしいろいろ伝えるところでは、市立大学につきましては難しいからやめるという話になっております。それはそれで私は決して悪い決断ではないと思うんですが、ただ、じゃああのとき言ったのは何だったんでしょうねというのは、これは普通素朴に感じることなんですね。ですから、東西交通軸もそれと全く同じだと思うんです。やはり施政方針で物を言われる以上は、しかるべき裏づけがあって、2年たったらあのときの話は何だったのかねということにならないように、ぜひ市長を支える御当局、その辺十分御配慮いただきたいと思います。 45: ◯佐藤正昭委員  手短にしたいと思います。今木村委員の質問で大体わかったんですが、どこかの区間までという、そこに至るルートはいろいろあるんでしょうけれども、区間ということになるとある程度お決めをいただいて、ジ・エンドは決まっているのかなと思いますんで、その辺もし最後のところが決まっていればお答えを──ここで発表できるんであれば、ぜひお願いをいたします。まず第1点。 46: ◯都市整備局長  いろいろシミュレーションしておりまして、例えば第1次整備区間をこう動かしたりこう動かしたりしてますんで、そういう意味で起点、終点を明らかにするというのは難しかろうと思います。 47: ◯佐藤正昭委員  私も5年間この特別委員会にいるわけでありますけれども、やっぱり正直な論議をしないとだめなんだろうなと思います。そんな中で一つは南西ルートが単独では難しいと、これはだめであると。では、東側と一体の中でだったらできるのかなということで模索をするというのが今の現状かと思います。そんな中で新交通というものは、都市づくり、都市計画そのものだと思うんですね。各局長さん仲がいいんで、よくその辺は都市づくり、人口の張りつけぐあい、そういうものとルートとマッチングをしてやっているんでしょうから、それが今言われますように現在ある中での数字でのことと言われますと、これは全くマッチングしないわけで、多分まただめだという結論が出るんだと思うんですよ。だから、その辺のところをもう少し深く突っ込んで、これから仙台のまちづくりはここにこのぐらいの人口を張りつけていくんだと、ここをこういうふうにするんだと、そういうものがあって初めてきちっとした東西交通軸の議論ができるのかなと思いますんで、その辺についてはどの辺まで今検討しながら、打ち合わせをしながら、やっているんでありましょうか、お願いをいたします。 48: ◯企画局長  東側の検討の中では、先ほど村上局長からお話ししておりますとおり、南西ルートは需要が限られている地域が多うございます。しかしながら東につきましては将来は港、空港、それから東部の流通団地一帯、その辺の開発、こういったことも含めましてまちづくりの中で、これは地下鉄のためにということだけではなくて、将来のまちづくりの一環としてそういった方向性は考えられると。そういった中で地下鉄の需要も高められるといったことで、これからの総合計画、実施計画、こういった中で検討をしていくというふうに考えております。 49: ◯佐藤正昭委員  じゃあ、二つだけ確認をさせてください。最初に言われました東西全体として見て、今から計画をしていくということでありますけれども、それはもちろん東西スルーですよね。ルートは東西スルーの1本でありますか、お願いします。 50: ◯都市整備局長  これまでの経過もいろいろございまして、私どもは東西同一のシステムで一貫した交通体系の確立を目指そうということで検討しています。 51: ◯佐藤正昭委員  済みません、舌足らずで。それは、仙台駅直下ということでよろしいんでしょうか。 52: ◯都市整備局長  これについては当然東北本線、新幹線の下を貫通いたします。その場合の位置につきましては、JRとこれまでいろいろ協議もしてきましたけれども、さらに協議を予定しまして、駅の直下というふうに現在固まっておる、決まっておるわけでございませんけれども、いずれ仙台駅を中心とする幅の中で貫通するという計画になると思います。 53: ◯佐藤正昭委員  わかりました。仙台駅直下ということは決まってないということでありますね。  最後の質問になりますけれども、東北大学との問題で、今調査を始められましたけれども、新聞なりで見ますと、都市計画道路プラス新交通がなければだめだと言っているようにも思えるんですけれども、この辺をどういうお約束でこの調査を始められたのか。新交通をつくりますよということで、あっちがどうぞどうぞということになったのか、新交通はわからないですよ、とりあえず道路だけお願いをしますということで進められたのか、その辺の経緯について今の現状をお願いいたします。 54: ◯建設局長  基本的には両方を加味した内容で使用できる内容を検討するということが大原則でございますので、それに即した内容で調査しているというふうに御理解賜りたいと思います。 55: ◯佐藤正昭委員  全然わからないんですけれども……、終わります。 56: ◯橋本亮委員  一つだけお聞きをしたいんでございますが、今の局長のお話を聞きますと、今度の施政方針の中に市長がこの問題について触れられるという話でございました。そろそろ東西線については、市長はやるという方向で決断して施政方針に出すのかなと、こういうふうに考えておったのでございますが、今のお話を聞きますとそうでもないというようなお話なんで、非常に残念に思っているわけでございます。恐らくもっと深く検討して最終的な決断をしたいということだろうと思うんであります。先ほども出ましたが、市立大学の問題については、残念なるかなやらないと、こういうふうな決断をされたようでありますけれども、東西線については、これはどうなのかという心配を持っているわけであります。確認をしたいのは、平成8年度1年間検討して、最終的に決断するのは来年だという考え方なのか、年度途中でも決断はあり得るのか、それともあとまだ二、三年かかるということなのか、その辺の考え方をひとつお聞きをしたいと思うんです。 57: ◯都市整備局長  市長はこれまでも東西交通軸は仙台の骨格をなす基軸でありますのでぜひともなし遂げたいという必要性、あるいは推進の意思を明らかにしてきておると思います。ただ、いつ、どの区間をというところで悩ましい問題に当たっておるわけでございまして、そういういろんな検討の中で、前は南西線あるいは東部方向というのを別々に考えてきた面もありましたけれども、ここでこれはやはり整備区間というものはセットでやった方が可能性が高いんではないかと、今調査をしておるものでございますから、明らかにそういう結果が出るとすれば、近い時期にこの辺からこの辺までこういう手法でやりたいというものを打ち出せるようになるんではないかと思いますが、7年度の中ではまだ──先ほど来御説明あるいは御論議いただきましたように、調査を始めて1年でございますから、市長に確信を持って、大丈夫ですと、こういうふうに言えるところまでいっておりませんので、もうしばらく時間をいただかなければならないんではないかなと思っております。 58: ◯橋本亮委員  先ほども話に出ましたけれども、難関とされておりました東北大学の方でも動き出しておるわけであります。私も西澤学長のお話を聞く機会があったんでありますが、非常に積極的な考え方を持っておられるようでございます。いい機会だと思うんですね。そういうことで、やはり南北線に対する東西線、これは私はぜひなし遂げて、立派な仙台の町をつくってもらいたいというのが、私の考え方でございます。そういう方向でひとつ当局としても御努力をお願い申し上げたいということをお話ししまして終わります。 59: ◯福島一恵委員  私も、この委員会東西交通軸促進調査特別委員会ということなので、もちろん東部ルートについて調査をするということ、それから東部の方にも軌道系のものをというのは当然市民の切実な要求でもありますし、調査、検討を進めていってほしいという立場ではあるんですけれども、新聞報道にもあり、今局長もおっしゃいましたが、セットになれば早期事業化できる可能性も出てくると言ってあるんです。可能性も出てくるということで、東とセットにすれば必ずできるというところまではまだどうしても言えない状況があると思います。新聞報道によりますと、東西セットにすると整備費が数千億円と膨大になっていくと報道されておりますが、セット案が浮上してきても、実際に南西線はどうなのかということはまだまだ厳しい問題が横たわっているということは今までの各委員の御意見とか御質問にもあります。そこで大事なのは東の方とセットであれば可能性も出てくるということで、東の方の調査も進めているから南西線の結論が出せないということで、先ほど鈴木委員からも市長の施政方針なども含めて必要以上の期待を市民に抱かせるようなことはいかがなものかという御発言もありましたけれども、私もそのように思います。ただ、南西部の方々、特に茂庭台団地の方々は、地下鉄ができるからどうぞみたいな売り出しの中で移住された方もいるわけで、そういう市のお約束を早く果たしてくれということが最近の署名活動にもあらわれているように思います。ですから東部とセットで検討していくことはやぶさかではないのですけれども、それを理由として南西線の検討を具体化させないで、長期的な展望でまず東から進めようというのに流れてしまうことについて、私は懸念をひとつ言っておきます。  それに関して幾つか南西線の確認ですが、川内旗立線ができないと南西部の新交通システムはいかような形でもできないんですけれども、その道路問題について東北大と協議が始まったということで、それは結構なんですが東北大学がうんと言ったからといって、すぐに幅22メートルの道路が青葉山を通過することができるかどうかということも私は率直に言って心配がございます。というのは今青葉山の公園をめぐって、自然環境の団体の皆さん初め市民から自然保護という声で、非常に難しい問題が一つ起きております。市民の方々は中間の道路をつくってほしいという願いを持ちつつ、自然環境をできるだけ破壊しないようにということもあるので、やはり川内旗立線のルートをどのようにとるのか、それについて事業費がどのくらいかかるのかということをまだ御当局から資料も提出されていない段階でもありますので、その道路問題を早く明らかにして、市民の皆さんに資料を出すということが肝要ではないかと思います。それで東北大と今協議しているという御答弁もありましたけれども、もちろん工事費についてもまだ前回と同じような御回答なのかどうか、その点について質問したいと思います。  それから前回の11月7日の委員会では、八木山南から西公園はインフラ補助というケースで収支計画が発表されました。インフラ補助ですと建設省の認可なんですけれども、青葉山はかなり勾配もありますので、どの程度地上になるのか地下になるのか、それによって建設省がインフラ補助として認可されるのか、それともそれはもう運輸省ですよとなるのか、その辺については御当局が考えたケースで十分建設省の認可が取れるとお考えなのかどうか、その点について質問したいと思います。 60: ◯建設局長  道路問題については所定の手続がございます。当然、従来までの都市計画決定を変更しなければならないという実態がございますので、それらについての調査も当然今後大学の了解を得ながら進めてまいらなければならない要件でもございますし、これらをすべてクリアした後に、実際の実施設計をやりまして事業費の積算をするという形になろうかと思います。したがって現段階では先ほどの御質問のような工事費等についてまだ不明な状況にあります。今後それらについても後退のないよう、私ども先ほど申し上げた実務段階と詰めて御認識を統一した形で、この事業を進めていきたいという意気込みで頑張っていきたいと思います。 61: ◯都市整備局長  11月にお示しいたしました収支計画の前提条件といたしまして、八木山南から西公園まではインフラ補助、西公園から仙台までは地下鉄補助という設定で収支をはじいておると御報告申し上げたわけでございます。西公園から八木山方向につきましては、ただいまお話ありましたように、川内旗立線の交通流動を補完するという意味で、道路事業の一環としてインフラ部分を補助する、こういう前提でインフラ補助を導入して計算しておりますけれども、これは都市モノレール等の調査以来一貫してこのインフラ補助で検討してきておりますので、私どもといたしましてはトンネル部分が結構多くなるんではないかと。実際問題は建設局長がお話ししましたように、これから実際のルート等の大学との協議、あるいは基本設計、実施設計という段階で道路が決まってまいりますけれども、それに沿いながら新交通のルートも固めていくというセットになっておるものでございますので、道路の計画が進む中で、また具体に建設省と協議をする必要があるんではないかなと思っております。建設省から補助をいただいて調査しておるものでございますから、建設省としてその間我々事務的に協議はしておりますけれども、まだインフラ補助で整備すると決まったものではございません。 62: ◯福島一恵委員  それから先ほど仙台駅直下で東西スルーを御検討なのかという御質問に、直下とはまだ決まっていないけれども周辺でという御答弁がありましたが、たびたび仙台駅直下ではもうスルーにできないのではないか、技術的に非常に困難だという御答弁も出てきたんですけれども、その点について再度、技術的に仙台駅直下で可能なのかどうか、それについて確認させていただきたいと思います。 63: ◯都市整備局長  技術的には専門家等にも調査を委託いたしまして検討させておりまして、その結果技術的には可能だという確信を持っております。ただ、やり方によって建設費が非常に膨大になりますので、できるだけ建設費を下げながら、また技術的に可能な工法等も研究していかなければならないと思っております。 64: ◯渡辺芳雄委員  今までいろいろとお話を伺ってきたわけですけれども、この間山手線に乗ってぐるっと回ってみました。山手線に乗りながら、仙台の地下鉄というものを考えて私なりに夢を持ったわけですけれども、もちろん東西線も南北線も、特に東西線は必要であるということも大事であり、その中でもこの事業がこの当局段階であって、もう少し市民に対しての理解といいますか、そのために交通網のあり方、そして将来のこうあるべきだというものが出されていない中でこうだという感じが現段階ではないかと思うんですね。この間新聞でも拝見したんですけれども、この辺を企画の方でいろんな方々の意見を聞きながら取りまとめて、そして将来の仙台市の交通網のあり方についてつくられているようですけれども、ぜひそういった中で東西線の仕事もやらないと、やっぱり自分の方に来る方だけは一生懸命騒ぐけれども、全体的にどういうふうに交通のルートがあって、そのうちの南西線、そしてこれから東に延びていくんだという夢があれば、仙台市の市民だって相当理解を深め──この膨大な予算がかかるわけですからね、そういう点について企画の方で今どのような形で行われているのか、行われなければどう持っていこうとしているのか、その辺聞きたいと思います。 65: ◯企画局長  御案内のとおり、仙台市の総合計画2000におきまして、東西線の位置づけというものは、東側・西側一体という形の中でお示ししているわけでございます。今回私ども新しい総合計画の策定に当たりましては、すべての市民に参加をしていただくという意思から、全市民のアンケートでございますとか、現在は400人に及ぶぐらいの有識者の方々、それから300以上の団体の方々に多様な御意見をいただくようにしているわけですけれども、この総合交通体系につきましては前回お示しをしております中で、また私ども昨年お示ししました21世紀の都市の骨格の中で、一定程度の骨格を示しているわけですけれども、これにつきまして大きな変更にはならないのではないかと思います。ただ、まちづくりの手法といたしまして、これから御承知のようにボーダーレスでございますとか、空洞化の問題でございますとか、日本自体の産業構造の変革時期におきまして仙台市の将来のまちづくり、要するに仙台の地域の経済の活性化も含めた中でのまちづくりという点でいろんな御意見をいただきながら、まちづくりと一体となった交通計画ということになろうかと思いますけれども、いずれにしましても交通体系とまちづくりというのは一体的なものでございまして、市民の方々にわかるようにしていくことが大切ではないかと。また、東西交通軸の検討に当たりましては、やはり市民の方にわかりやすくお示しをしながら進めていくということも大変必要なことではないかと思います。先ほど来いろんな御議論いただいておりますけれども、私も南北線の計画時から市役所におりますが、最初は本当に走るんだろうかということから始まっておりまして、この東西線におきましても免許申請に至るまでは大変ないろんな問題があるわけでございます。したがいましてそれらを市民の方々にわかりやすくお示ししながら進めると。また、東西線は将来のまちづくりで絶対必要だという市長の信念でございますので、それに向けましてまちづくりと一体となって、交通体系の整備に私どもも努めていきたいと思っております。 66: ◯渡辺芳雄委員  山手線に乗って一周してみてどこにおりても、戻っても、必ず来て、そして中央線に乗ったりしてスムーズに行く。あんなにお客さんがいるのに、どんどんとおりたり乗ったりして、それでもなおきつい状態であったわけですね。したがって、東京と比べるのはどうかと思うんですが、今回いろいろアンケートの中で出るかと思うんですけれども、南北できて、そして東西行って、個人的なことを話せば本当に沖野の方まで来てもらいたい、中田まで行ってもらいたい、こう回ってもらいたいという感じにもなるわけですね。しかしそうじゃなくてもっと広い立場できちっとそこら辺を出していただくためにはどうあったらいいかということを具体につくるために今アンケートをやっているということなんだけれども、市の企画の段階でももう一つ夢を持ってつくってほしいし、また都市整備、あるいは建設の方でもその辺のところをこれからどういう整合性を持った形でやっていくのか。その中で南西線、そしてまた東の方にという具体を出すと。今調査していると、調査していると言ったら、先ほどの話でないけどどこまでも延ばさないと人口の需要が見込めないとなるわけですから、その辺をこれから3局だけじゃなく全庁的に取り組むんだろうと思うんですが、中でも建設、都市整備、企画の一体化が非常に必要かと思うんですが、それぞれの局長の決意を聞きたいと思います。 67: ◯企画局長  先ほど申し上げましたように一体となって取り組むつもりであります。 68: ◯都市整備局長  この東西交通軸の事業については、先ほど私も、あるいは企画局長も申し上げましたようにぜひとも実現しなければいかんという強い気持ちで取り組んでおります。そのために庁内に東西交通軸を検討する横断的な──局長レベル、次部長レベルに分けておりますけれども、検討委員会を設けて全庁的に取り組む体制を既にとっております。そういう意味で今出席しております3局だけじゃなくて、もう少し幅広い関係者を集めましてまちづくり、あるいはこの交通事業をいかにして実現するかという打ち合わせ意見交換をしておりますので、当局側は横の連絡をとりながら取り組んでおりますので、今後ともそういうつもりでまいりたいと思います。 69: ◯建設局長  おのおのの立場で仕事をやっておりますが、先ほど企画局長が申したとおりでございますので、頑張っていきます。 70: ◯渡辺博委員  総括的な質問を渡辺委員がされましたので、黙っていようかとも思ったんですが、意見と一、二質問をしたいと思います。お話を伺いまして鈴木委員がおっしゃる南西の補完の力が東にあるのか、東で大丈夫なのかというのは私も大変大事な検討事項だなと思います。仮にあるという判断で一体的にやりたいということであるとすると、一言に東と言いますけれども予想されるルートは南西じゃなくて、今度は南東に行くわけです。必ずしも人口密集地帯を通るばかりではないという問題があるわけです。それと企画局長のお話ですと、まちづくりの基本的なフレームは変わらないというお話ですが、しかしそれではだめだろうと。かなりの人たちが移動する、あるいはそこに居住する、そういうまちづくりをしていかないと私はまずいのではないかと。南西ルートは周辺に開発ができない、限界が見えているわけですから。しからば利用者をふやすためにはということでいけば、私としてはそういうことが考えられるのではないかと。フレームの見直し、まちづくりの基本的な見直し、これは避けて通れないことではないか。それと何よりも大事なことは利用者が自分で交通手段を選ぶわけです。我々は何とか東西線にたくさん乗っていただくために議論をしている──そのための委員会ですからそうなんですが、しかし東の場合は南西線と違って競争相手があります。例えば仙石線、都市計画道路がこれからどんどん開通してまいります、そこを走るバスも出てくる、もちろん自家用車も出てくるわけです。この議会に送っていただいてから常に言い続けてきたことですけれども、通称貨物線だってあるわけです。そういうさまざまな交通機関、これから有力な交通機関になるものを念頭に入れながらの検討も大変必要ではないかと私は思うんです。しかし今までの議論に対する御当局の御答弁をお聞きしているとどうもそこまで考えていながら答えられなかった、そういう余裕がなかったということであればいいんですが、念頭に果たして入れていただいているのかどうか、現実的な問題として検討しておられるのかどうか、大変心配なところがあるわけでございます。そういう意味で基本的には東西線が開通して大いに市民の利便に供していただきたいと思いますが、もっとわかりやすい現実的なお話で計画を立てて質問には答えていただきたい、そんな意見を申し上げさせていただきます。 71: ◯伊藤新治郎委員  大分長時間にわたって委員各位の御意見、それに対する関係当局のお答えを拝聴してきたわけであります。先ほど来から出ておりますように、かつては南西線ではいろいろなシミュレーションの中でどうも採算ベースがとれないという中で、それを補完すべく東にもということであります。先ほど来からるるお話が出ておりますが、若林、卸町方面とそのルートについて、東と言ってもまさに私もそのまた東におる一議員であります。これについては先ほど企画局長から冒頭に仙台港も視野に入れてというお話を承り、それはそうだなと受けとめておったわけであります。私はこれを議論するに当たりましては、確かに大変な仕事だと思うわけですけれども、何と言ってもこれから飛躍的な発展をしようとしている仙台の海の玄関としての仙台港を避けて通れないのではないかなと私はいつも思っております。御承知のとおり仙台港も着々と残った257ヘクタールを今御案内のとおり県と市が一体となって工事の進捗に努めておるということなわけで、仙台港も平成10年ではありますけれども、事業認可の中での7年スパンということなのであろうとは思いますが、これも大分延びるのかなと。そういう中で今四つの地区に分けてそこを発展させようとやっておるわけです。その中でセンター地区となると国際貿易とか国際見本市センターとか、あるいはホテルとかいろんなものがそこに張りついてくるのかなと、こんな期待をいたしているわけであります。ただ申し上げるまでもなく、景気も低迷した中で390億ぐらいの工事だそうですが、半分がそのうちの保留地処分ということで思うように進んでいかないのかなと思いますが、いずれ東のまさに仙台を発展させるべく海の玄関口でありますから、これをあそこに通すことをいつも心にとめておいていただきたいと思います。そういう中でいろいろ拝聴いたしたわけですが、冒頭に都市整備局長がコンピューターの中でうろちょろしているというお話もあったわけであります。今までのシミュレーションの中で採算収支バランスがなかなかはかれないということで国の関係機関に事業認可を受けるためにそれではインパクトが弱いということでとまっているということなのか、先ほど福島委員の質問に建設局長がまだ建設費までというところではないという回答がありましたけれども、膨大な建設費を投じなければならんというときに、後世に禍根を残してはならないという中で採算ベースのこともありますが、コンピューターの中でうろちょろしてるということは何が原因なのか、例えば普通の企業ならある大きな予算を組んで事業を進めるときにあらゆる情報を収集しながら、その予測どおりにいかなかった場合に危険をどのようにして避けて通ることができるかというリスクアンドマネージメントをきちんとやるわけなんですが、今のところなかなか1歩あるいは2歩前に進めないのかなということなのかどうか、そこをお聞かせいただければありがたいと思います。 72: ◯都市整備局長  御質問を二つに分けてお答えしたいと思います。この新交通事業を所管いたしますのは建設省、運輸省そして自治省という国の三つの機関がございます。その前に新規路線でありますので陸上交通審議会での答申が要ります。そこでなぜこの東西交通軸が必要なのか、それから将来の仙台の総合的な交通ネットワーク、軌道系あるいは道路系、こういう中で東西線を整備するんだという位置づけをいただくための作業が一つございます。もちろんそのためには事業の可能性を大ざっぱに問われますが、位置づけをいただいた上で今度は建設省、あるいは運輸省と協議するわけですが、建設省については先ほど答弁しましたように道路をインフラとして整備していくということでございますので、川内旗立線の線形ルートが決まり、都市計画の変更、これは川内旗立線だけじゃなくて西部地域一体の道路交通ネットワークをどうするんだという中で川内旗立線はこういうふうにルートを引きますよと、道路のネットワークの説明から入りますけれども、そういう建設省の協議があり、そこの中で新交通を仙台市が考えているように川内旗立線に建設しますという協議が必要になります。一方運輸事業でありますから、建設省のインフラ補助でやりましても運輸省の運輸事業としての免許が必要になりますので、その際に運賃は幾らにするのかとか、経費はどのぐらいかかるかとか、実際の運輸事業としての経営の採算性が問われるわけでございます。また地下鉄事業でありますと、道路の下を通し、道路の上に出入口をつくるということもございまして建設省との協議ももちろんございます。鉄道事業として建設するわけでございますから、補助金等につきましては運輸省ということになりますので、運輸省の協議も同時というかさらに重要になってくると、こういう複雑な仕組みになっております。さらに仙台市が直接東西交通軸を、例えば交通局で事業することになれば、もちろん交通事業特別会計、あるいは一般会計からの出資とかございますので、仙台市の財布の勘定は自治省とやることになりますが、そのときに鉄道事業は本来独立採算が建前でございますので、自治省としては仙台市から大幅に持ち出さないようにチェックをしなければならない。そのために前回の委員会でお示ししましたように、例えば1日6万5,000人乗るとはじいているけども、本当にそうなのかと精査されますし、さらにそれが妥当だとしても、じゃあ全国のこの種の事業を見ましても免許申請時と開業時、あるいは開業後何年かたっても乖離が大きいということもありまして、市がはじいた数字で例えば2割減、3割減の乗車人員でも耐えられるのかと、あるいはそのための財政支援措置を考えているのかと、こういうチェックがあるということでございます。ただいま第1問について細かく御説明しましたけれども、そういう準備が必要でございまして、まだそれが整っておらないということで国との正式協議まで至っておらないというのが第1点でございます。  第2点のシミュレーションのお話ですが、これはある一定の前提条件を立ててコンピューターを回すわけでございますが、前提条件にいろいろ変化があります。駅の設定一つとってもその周辺の人口、乗客の変化がございますので、いろんなケースをシミュレーションをしなければなりませんので、先ほど平たい言葉でコンピューターの中でがらがら回っているというのはそういう意味でございますので、御理解いただきたいと思います。 73: ◯鈴木勇治委員  当局側に対するお願いということになりますが、先ほど企画局長さんが市民に対してわかりやすく知らせていくというお話がありました。私も日が浅いもんですから、聞くところによりますと過去の調査でお見せできないとか、お知らせすることができないんだという話を聞いたわけなんですが、きょう西側の方々が傍聴に来ておられますけれども、今年度の調査は特に南西ルートができないということの理由づけのための調査ではないかとおっしゃられる方もおるということで、非常に悩んでおられるわけでございます。こういったこともありますので、今後具体的にわかりやすく何かの機会を選びまして説明していただくようにぜひお願いしたいと思っております。 74: ◯委員長  そのほか、当局に対して質問ございませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 75: ◯委員長  それでは今当局に対して各委員から御質問あった中で、総括的に私なりに考えていきますと、今後の東西線の促進に当たって各委員から課題を具体的に取り上げて、こういう論議をすべきでないかという考え方もあるでしょうし、軌道系ネットワークの中で仙台市の可能性、発展性を考えた場合に、採算ベース、八木山から仙台港までの区間をある程度示されているわけでありますけれども、その第1優先の中で八木山南-仙台駅の線がいろいろ議論され、きょう仙台市のまちづくりという観点に立った交通軌道系ネットワークの中で東の方も話されてこの問題の解決に向かっての一つの方向が示されつつあると思うんです。そんなことも踏まえて今後の委員会進め方について、皆さんから御意見があれば出していただいて次回の委員会の課題にしたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。委員会に当たって、今までの質疑も踏まえて皆さん意見がありましたら出していただいて、それにまた加えて今後の課題になる問題を提示していただければと思います。 76: ◯秋山幸男委員  一つ質問した立場から意見を申し上げたいと思います。先ほど来の当局の御説明では、端的に言いますと南西線だけじゃだめだと。これは収支のバランス、あるいは需要の状況、採算がとれるかどうかと、つまりこれだけだったら赤字で大変だということで東西線という一体化で進めるという、今委員長言いましたように一つの方向性を示そうとしているのかなという感じのお話なんですが、これは言うなれば交通軌道体系の一つの事業として膨大な予算があるわけですから、どのぐらいの予算で、こういうことで収支のバランスという、あくまでも事業主体の立場での一つの判断を市長が所信表明で示されるということなんですが、そういう中で一つの考え方を示そうとしていると私は受けとめているんですが、やはりそういう視点はそれなりにわかるんですが、市民サイドの立場から見て今までの運動の形態を見ますと前市長時代から一生懸命南西ルートの促進を訴えてきた住民の運動というものがあるわけですからその辺の視点をどう考えているのか。端的に言うなら東西線一体でやるんであれば、工事着手についてはそこを優先するとか、その辺の視点を当局は明らかにすべきでないかなという感じを持ちました。  それからまた市長が所信表明でどういうふうに示すかわかりませんけれども、ある程度考え方を示すとすれば、これは時間もないんでこれから調査もやるということですから、建設計画とかもとても大変だと思いますけれども、ある程度の考え方は示すべきじゃないかと。ただこういうふうに考えましたというんじゃなくて、ある程度裏づけ、進め方、その辺の考え方を市長は示すようにすべきじゃないかと、そういう感じを持ちましたので、これは委員会としてどう取り扱うかわかりませんが、住民サイドの視点が欠けてるということを一つ要望しておきます。 77: ◯福島一恵委員  既存の交通体系も最大限視野に入れながら東西交通軸がどうあるべきかという御意見、主に東部のことでの発言がありましたけれども、東部は東部として貨物線やどの都市計画道路を優先的にルートにするのかと考えられているんだと思うんですが、そういう中で南西部の方も川内旗立線については新交通システムと一体でなければ東北大学側はなかなか議論を前に進めないと私は受けとめたんです。今の時点では何とも言えないということは道路を通すということだけでもはっきりしなければ新交通システム見通しができないもんですから、なかなか川内旗立線という都市計画道路にのっとったこの新交通システムの実現にはかなり時間がかかるのかなと思っております。先ほど仙台駅直下の東西スルーは技術的に可能かという質問もさせていただきましたが、東西線を軌道系で結ぶということが重要であるし、何よりも南西部、あるいは東部の人たちが定時性を確保できて中心部に行くことが重要だと思います。思い切って東部も含めてセットで東西線の新交通システムも考えるというのをきっかけとして、南西部のルートについても既に都市計画道路で進んでいる長町折立線を通じて八木山南と長町駅を結ぶということを視野に入れて、どういう形でやっていくのが一番工事費もかからないし、現実的に市民の足を確保するという点でも早期に可能なのかということもあわせて御検討いただくべき時期なのではないかと思います。ルートにしても南西部はこれまで東北大を通じる川内旗立線がルート案として出てきておりますけれども、次年度の東西交通軸の調査特別委員会ではそこら辺からもう一度検討し直して、早く実現するというところにポイントを置いて委員会を進めていくべきではないのかなと思っております。 78: ◯木村勝好委員  これは委員長委員会の今後の進め方という点についてお尋ねをしたいんですが、6月の委員会の改選までにあと委員会を何回おやりになる予定なのか。  もう一つは前回は委員会としての方向性なりをお求めになって出したという話も聞いているんですが、今回もそういったこともその後の状況の変化を踏まえておやりになるつもりで委員会をお進めになるのか。それによって例えばあと1回か2回しかないということであれば、進め方がおのずと変わってくるでしょうし、先ほどの話のように当局が調査されてる東側の問題について、例えば次の委員会まで出せるという状況なのか、それによってまた違うでしょうし、その辺どういうふうに考えておられるのかお尋ねしたいと思います。 79: ◯委員長  委員長といたしましては、今後の委員会の開催については2回程度に考えております。  今までの当局に対する質問の中で、まちづくりと東の交通軸の問題について皆さんから質問をされましたし、先ほど大泉委員の質問の中で当局が検討の結果を今の段階では発表できないと、施政方針の中でその可能性も示されるような答弁もいただいておりますので、その辺も踏まえて具体的に皆さんから提言いただいて結論を出すような進め方をしていきたいと思います。 80: ◯鈴木繁雄委員  委員会の運び方も含めての意見と、当局に対しての意見を述べさせていただきたいと思います。一つはこの東西交通軸の全体の必要性というのは市民すべてが認めるところなんです。それは全く私もそうなんですが、先ほども申し上げましたけども、8億円の調査費用を投じて調査した結果が、この間出ましたように南西線は単独での需要予測も採算性も合わないのでなかなか困難という、できないとまではもちろん言いませんけれども、計算実態が出てきたわけです。今度東部を包含して全体で見るというような形。これも調査していくと結局は数字的にはなかなか難しいというような、軌道系の交通機関を建設するということは現代のさまざまな制度下ではかなりの厳しい需要予測と採算性が求められるわけです。私は最近むなしくなってきたんですが、今度の市長の施政方針がどういうふうなものか重大に関心を持ちたいと思うんですが、市長として東西交通軸を着手したいのか、するべきなのか、しますなのか、ほしいなのか、その辺さまざまに受けとめられることがあると思うんです。その辺を事務方がどのように支えてどんなふうにされるのかが本当に大事なところだと思うんです。先ほど都市整備局長が局長、次長クラスでの連絡会を持ったと言うんですが、私は議会としても東西交通軸を実現するにはどうしたらできるのかと。どうも今までの論議は都市整備局、企画局、建設局──建設局に至っては決まってからでなければ何も言えないわけですから、言ってみれば決まったことをやる土木屋さんですから、企画局はまさに企画で、こうあったらいいなあ、こうあるべきだと。しかし東西交通軸を引くには実際どうしたらいいかと、それでは産業の張りつき、いわゆる企業の張りつき、仙台新港の進捗、東側のルートを建設することによって南西線をカバーするだけの需要予測も採算性も出てきますよというところまで踏み込んだ調査活動なり、我々が意見を申し上げたり、お伺いしたりということをやらないと。今までは今の仙台の状況下で南西線東西線どうやったらできるんですかのお話のように私は狭い了見だったかもしれません。そして当局もどうもそのような感じで事を進めてこられたように思います。その辺の整理も含めて私は今回市長の施政方針をしっかりお聞きしたいと思いますし、その中でさっき言ったようにいろいろな言葉遣いがございます。申しわけないけども木村委員がおっしゃられたとおり市立大学における施政方針並びに名取との合併における市長の本会議における姿勢というものの中からすると、これはよほどしっかりと整理されて事務方でしっかりと支えた上での発言にならないとこの東西交通軸は実現に向けても、またそれを御期待なさってた市民に対しても誠実なる市の姿勢とは言えなくなるという大変大事なときになっておりますので、御当局もそのつもりで、また我々も委員会進め方といたしましてはいかにやったらできるかということを都市経営という立場においても大きな幅を取り入れなければこの委員会も壁にぶち当たってしまうんではないかという考えを持つものであります。そんなことをお含みおきいただきながら、委員長さん副委員長さんで委員会進め方も御検討いただきたいと思います。 81: ◯秋山幸男委員  今鈴木委員からもお話ございましたように、先ほど来当局の話を聞いているといずれにしても今回施政方針の中で市長の考え方を出すという流れにきているようですから、その辺を聞いた上で委員会としてどうするかというふうに進めないと。その辺をはっきりさせた上で委員会としてそれぞれ率直な意見交換をして委員会としての意見を集約するというふうにされた方がいいんではないかと思うんですが、いかがでしょうか。 82: ◯委員長  確かにこの委員会の中で当局のやりとりだけで事を進めていくべきではないというのは前からお話し申し上げていたとおりです。ですから当局とのやりとりを含めて各委員の東西交通軸の促進のあり方についてそれぞれ意見なり提言なりしていただいて、都市整備局から言われたように昭和60年度から進んだ中で、促進が早まるような答弁があったり、今になっていろんな問題が発生してなかなか進まないというふうな問題も含まれておりますので、その辺も十分に踏まえて委員会委員会なりの提言していくべきだというふうに思いますし、今秋山委員から施政方針の結果を見て、それに基づいた議論も展開すべきだという提言もありますけども、いずれにしてもトータルとして問題を審議していきたいと思っております。 83: ◯大泉鉄之助委員  委員長がせっかくの機会を与えてくれているんで、一つは委員会進め方、一つはこの場における意見を申し上げさせていただきたいと思うんですが、一つは今後の委員会進め方でありますけども、先ほど来伺っておりましたら、近々従来の南西線にこだわらない形でのこの新年度でやってまいりました調査検討の結果が出るというように思われます。これはひとつ特に褒めておきたいと思うんですが、先ほど来の答弁を聞いておりますと相当熟度の高いものが出そうなんですね。たしかことしは四、五千万円の調査費じゃなかったですかね。8億かけてきたのとそう変わらないものが出てきそうなんで、私は大変この1年の当局の御努力を多といたしたいんでありますが、それが出てきましたときに、これは促進特別委員会までつくって構えております当議会でありますから、まずこの委員会に何らかの形で御報告を願う。そのための委員会を開くかどうかについては、これは委員長、副委員長の裁量で結構でありますが、少なくとも出てきたら即座にその中身ぐらいは我々に示すということを踏まえて今後の委員会の運営というものを委員長において考えていただきたい。でありませんと、市立大学などという大きな夢を市民に向かってぶち上げておいて、それを旗おろしするのかどうかわかりませんけれども、旗おろしすると言わんばかりの新聞記事などが出ております。議長も傍聴されてますが、議長が知ってるのかどうかわかりませんけれども、少なくとも議会は知らないという形になってる話が新聞で報道されて、市民が先にわかった。それも特別委員会もつくって4年間も論議してきた議会であります。ということになりますと、この東西交通軸促進調査特別委員会をつくって、これだけ論議してきても、ひょっとするとその前に今度の新しい東西軸全体のスパンで考えた検討の資料とか研究した結果などというのが、またぞろどっかの新聞なんかに発表されて、後から我々委員会がそれを見ながらあの新聞に出たけどどうなんですかなんてばかな形になる。こういうことだけは何とか避けたいもんだと思いますので、私は委員長においてその手のものが出てきたら速やかに、少なくとも東西交通軸反対委員会じゃないんですからね、促進特別委員会でありますから、この委員会にお示しをいただくということを踏まえて今後の委員会運営をきちっとしていただきながら、委員長が今木村委員の発言に対してお答えされたように一定の結論というものをこの委員会で出していくならば、その結論のための論議というものは、そういったものを踏まえて論議できるようにひとつお取り計らいを願いたいというふうに委員会の運営については私は意見を申し上げさせていただきたいと思います。  次に、東西軸そのものに対しての意見でありますけれども、先ほどから意見の開陳ということになりましたけれども、当局の方ではよく聞いておられないようでありますけれども、そんな程度で結構です、私の言うことというのは。ただ申し上げておきたいと思いますのは、少なくとも御理解をいただきたいのは、20年後、30年後に間違いなく超本格的高齢少子という社会を迎えるわけです。そのときは明治維新以降130年の歴史では到底考えられなかったような生産性の低い社会を迎えざるを得ないというふうにさえ言われているわけであります。その時代を踏まえて、この仙台のまちづくりがどうあるべきなのかということをしっかり今度の長期総合計画の中で踏まえて、その中でこの東西軸というものをどうするかということをきちっと庁挙げて論議が必要だというふうに私は思うんであります。私はあくまでも前から申し上げておるように、この東西軸、線路を引いたり、モノレールを走らせたり、新交通を走らせるというのは目的じゃないんですよ、手段なんです、まちづくりの。本当に心豊かに住める町をどう空間につくっていくか、そのためにどういう形で足となる東西軸が必要かということでなければならない。ややもすると東西軸が目的になってしまうことではなしに、これは手段なんです。ましてや今後の我々日本社会が迎えようとする特殊性がある時代というものをきちっと踏まえて、そしてこの仙台の町をどんな形のどんな色のどんな住みよさを享受できる町にしようかという、そこのとこをきちっと当局も内部でも論議する、あるいは議会も論議する、また外とも論議する、そしてそういったものを積み重ねていって長期総合計画が生まれて、その中でこの東西軸のあるべき姿というものが位置づけされる。恐らくそのための調査を村上局長も一生懸命おやりになって、短期間ですばらしい熟度の高いものをまとめ上げられたと、こういうことであろうと思いますので、私はぜひそのように目的じゃないんだよと、手段なんだよというところを時代性を踏まえてきちっととらえた形での御論議を、計画を願いたいものだと。そういうものがまた施政方針で恐らく出てくるだろうと私は期待するわけであります。しかしながら、夢と現実は差が当然あるわけでありまして、その大きな夢へ向かって現実をどう惹起されるかということが政治の仕事なんですから。その辺をぜひ施政方針の中で聞かせていただきたいもんだというふうに私の東西軸にかかわります毎回申し上げております私見を踏まえての意見を申し上げさせていただきました。どうぞよろしくお願いをいたします。 84: ◯委員長  そのほかございませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 85: ◯委員長  暫時休憩いたします。               休憩 午後3時23分               再開 午後3時36分 86: ◯委員長  再開いたします。  先ほど大泉委員から御提言ありました今後の審査の持ち方につきまして、市の東西交通軸あり方の調査結果ができ次第資料を提出するとか、委員会を開催するとかというふうな話をいただきましたが、委員長、副委員長と当局とのその調査結果を待ちまして、次の委員会を開催したいと思いますし、その辺十分に連絡を密にしながら次回の委員会を開催していきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 87: ◯鈴木繁雄委員  私理解に苦しむんで確認したいためにあえて発言させていただくんですが、調査結果は当然のことながら今度の定例会の前に出てくるものと私は予想はできるわけです。ということは先ほど申し上げましたとおり、市長の施政方針にこの東西交通軸の問題が出てくるということの絡みがございますので、御当局でも作業を急いでおられるんではなかろうかと私なりに予想がつくわけでございます。それがそうなるかどうかは全く異なることでございますけれども、そういうことから考えますと結果が出てきてからという限定をされることなく、私はせっかく何にもまさる本会議が2月19日より招集されるというふうにも聞いておりますので、その定例会の後にじっくり開会されればよろしいんじゃないかなと私は思います。  それから、委員に対するさまざまな資料ですが、前回11月のときに私申し上げましたけども、委員には前日に配付されるわけですね。我々議員には守秘義務はございませんので、そういうことで私どもに渡ってしまえば──それがどうこうということでございませんで、私はそんなことも考えられますので、よくその辺も委員長さん整理されて、ぜひ委員会の運営をお願い申し上げたいというふうに申し上げさせていただきます。 88: ◯委員長  そのほか、ございませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 89: ◯委員長  なければ、これで閉会いたします。...